TOMIX 14系200番台『ムーンライト九州』vol.2

お久しぶりです。さて、先日ついにTOMIXから14系200番台『ムーンライト九州』基本セットBが発売になりました。

昨年に両端スハフの基本セットが発売になった時点で、付属のインレタには改造された全24両の車番が入っており「もしや…?」ともっぱらの噂ではありましたがまさかの製品化です。

 

それではさっさと製品を見てみましょう。

 

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セット構成は前回製品のスハフ14-200後期型をオハフ15-200に変えたものになります。ケース下のカードは同じデザインで品番欄のみ変更されています。

 

各車両を見てみましょう。

 

オハフ15-201

 

今回の目玉、オハフ15-200代(展望車化後)です。オハフ15-200の便所・洗面所を撤去し展望室を取り付けた車両です。

実車は登場時は製品のように青帯が繋がっておらず(展望室横の埋め込み型手すりの右側で帯が斜めにカットされていた)、また愛称幕表示窓の周りの枠の窪みが全てピンクで塗りつぶされていることが確認されています。

この「帯つながり・枠塗り分け」仕様は末期のオハフ15-201(向日町)が該当します。『ムーンライト九州セット』としては間違った選択ではないでしょう。

 

オハフ15-200内装

スハフ・オハでは無視されている内装の違いも完全新規となるオハフ15では可能な限り再現されています。

 

オハフ15-201

 

プロポーションは個人的にはバッチリではと思います。

巷でよく話題になるタンポン印刷とやらの関係なのでしょうか、尾灯のあたりで少し青帯が気持ち悪いことになっていますがまあ仕方あるまい。窓ガラスの隙間はそっと嵌めれば治ります。

 

オハフ15-200妻板

もともとお顔だった部分はこうなっています。客車JTでよくある処理方法ですね。左側の淵でピンクがゴンッと落ちています。印刷の特性上仕方ないとの話も聞きますが、車両の左右側面で白帯の幅が違うことになるわけでやはりちょっと残念だなという気持ちは拭えません。(何よりこの連結面は模型でも結構目立つのです)

塗装の腕がついたら自分で調整してみたいところですね。

 

スハフ14-202

こっちも見てみましょう。

スハフ14-200前期型です。この車両は屋根(おでこ)の塗り分けラインの位置が他の200番台と比べて奥まっている宮原の202番が該当します。ナイスな作り分けではないでしょうか。うっかり写真を撮る前にクーラーを変えてしまいましたが、製品状態では14系用AU13Aが付いています。

余談ですが2017年発売の<98246>ムーンライト九州基本セットに含まれるスハフ14は201番(前期型)と204番(後期型)が該当します。また残るスハフ14 203もおなじ後期型ですから、98246のスハフが使えます。この203番は渡り板(と幌枠)が灰色になっている車両なので渡り板を塗ってやると説得力が増します。

 

 

写真は省略しますが、このほかオハ14-200(250)は前回生産分で文句を言っていた青帯とピンクの間隔が今回生産分で改善されており、スハフ14/オハフ15と同じ程度の幅になっています。(ピンクが極わずかですがうっすら白帯にかかっている個体もありますが、まだ看過できる範囲でしょう)

 

何はともあれ、こんな変わった車両を2種類も製品化してくれたメーカーに拍手です。

 

〜本日はここまで〜 2019.2.5 加筆